Diary 樫の木通信

反応と判断の本質
|競技力を伸ばすコンディショニングの考え方

競技の現場にいると、
普段の取り組みは大きく分けて、
「反応」と「判断」を高めるために行われていると感じます。

ここで言う反応とは

走る、止まる、跳ぶ、ぶつかる、投げるなど…。
いわゆる身体で起きる現象です。

筋力・出力・スピード・可動質…。
こうした身体能力が深く関わります。

そして判断とは

複合技術、戦術、戦略など…。
積み重ねてきたスキルや経験が土台になります。

選択の質、読みの深さ、実行の精度…。
いわば競技理解の総体です。

キレよく、やわらかく、力強く反応できるか?

適切に、正確に判断できるか?

もちろん、チームや個人のフェーズによって、
重点は変わります。

ただ現場で多くの選手を見ていると、
ひとつの共通点があります。

判断を磨こうとしても、
反応が整っていなければ前に進めない。

これは初心者に限った話ではありません。

経験者であっても、
反応の土台が曖昧なまま戦術だけを重ねると、
理解はしているのに体が追いつかない状態が起こります。

身体が間に合わない。
動きが再現できない。
結果として、判断そのものが濁っていく。

反応と判断は、
別々に存在しているようでいて、
実際には同じ回路の中で起きている現象です。

反応は、身体だけで決まりません。

動きの質が乱れれば、すばやく動いても間に合わない。
意識が滞れば、見えていても遅れる。
心が乱れれば、同じ刺激に過剰反応する。
知識が曖昧なら、状況の意味づけが遅れます。

判断も、頭だけで決まりません。

身体が歪んでいれば、選択肢が減る。
動きの再現性がなければ、決断が怖くなる。
意識の焦点が定まらなければ、情報が拾えない。
心が硬ければ、防衛が優先される。
知識が薄ければ、判断の基準が育ちません。

だからEpoch Workshopのコンディショニングでは、

身体・動き・意識・心・知識
Body・Movement・Mind・Spirit・Knowledge

この五つの柱(Epoch Five™︎)へのアプローチを、中核に据えています。

反応をすばやくするためではなく、
反応が“適切に”出るように。

判断を賢くするためではなく、
判断が“通る身体”をつくるために。

反応と判断は、
別々に鍛えるものではありません。

五つの柱が整ったとき、
ひとつの回路として繋がり始めます。

気づいた人から変わり始める。

-Diary, 樫の木通信

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