【樫の木通信_膝の痛み_2024.05.29】
先日も現場にて、指導チームの選手の治療を行いました(写真の使用などについて、本人から諸々の了解を得ています)。
訴えは両膝の痛み。
整形外科医より、「膝離断性骨軟骨炎」という診断をすでに受けています。
そういった状況ですが、本人の希望によりわたしの方でも、サポートとしての治療を行うこととなりました。
いつもの通り、姿勢・動き・脈・舌・お腹などを観たり触れたりしながら、質問も重ねていきます。
そうすることで(あまり細かくは記せませんが…)、本人は気づいていなかった重要な部分(背中の大きな歪み、実は利き腕が反対ではないか?など…)がいくつか分かり、それらを共有していきました。
本人としては膝が痛いわけですが、全体の繋がりとして診ると、足関節まわりや胸椎の歪みがかなり強く、それらも膝の痛みの要因となっていると考え、その点なども伝達および共有をしました。
治療としては、足関節の調整から腹部〜さらに全体へという流れで、はり・きゅうをメインにして進めました。加えて、宿題的な意味合いも含めて運動を指導していきました。
結果として、写真の通り治療前・後で姿勢がだいぶ変化し、膝を動かした際(曲げ伸ばしや軽めのジャンプなど)の痛みの軽減にも繋がりました。
また、生気というか元気というか…治療前より”気”が充実した感じも受けることができました。
ちなみに写真はあくまで一つの情報に過ぎませんが、前・後の様子などを本人も含めて把握するツールとして役に立つと考えます。
今回の治療を通じて、全体指導時に個別の状態をもっと細かく想定して進めなければ…という振り返りと同時に、各自の状況やモチベーションからそれがなかなか難しいということをあらためて実感しました。
ただ、治療的アプローチ(はり・きゅうを使う、使わないに限らず)において1対1でじっくり診ることで、浮かび上がってくるかの如く様々な問題が見えてきます。
その問題は隠れていたり、根深いものだったりすることがかなり多いです。
それらを、全体指導に少しずつでもフィードバックしていき、より良いコンディショニングに…と思う次第です。
引き続き丁寧に進めてまいります。


