パーソナルコンディショニングなど(チームコンディショニングの中で、個人的に何かを訴えてくることも含む)の際、最近はほぼ相手方の話を聞かないようにしています。
聞いているけど、その時点では深く受け取らない…という感じに近いかもしれません。
失礼な感じになってはしまいますが、理由は1点。
「先入観はいらない」からです。
例えば訴えの際、腰のこの辺が痛いと言いながら、ある場所を示したりするわけですが…その示している肩、腕、指が…その首が…誘因なり原因なりであることも多いと思います(実際にとても多いのです)。
でも、そこはなかなか気づかない。分からない。
そう言う意味では、自分で自分を正確に捉えるのはとても難しいということだと思います。
それを自分自身も含めて、嫌というほど実感しています。
出来るだけまっさらな状態で、目の前のものを感じる(目で観ない、手で触らない)。
当てずっぽうで良いわけはなく、概念的、知識的になったときでも、大方説明ができないといけません。
だから、学問として成り立っている領域(解剖学や生理学、歴史、概論など…)を学んでいく必要が、当然のこととしてあるわけです。
その上で、感じることに取り組んでいくことになります。
まさにフロー状態です(わたしがフローエクササイズと呼ぶ理由もこの辺にあります)。
本人の訴えを聞いているけど、聞いてない。
素直に観察し、何がエラーを起こしているのかを見極めて伝達し、変化を実感してもらう。
そんなことを続けていると、お互いの共感と信頼も生まれてきます。
言葉で言うほど簡単ではありません。
まだまだ道半ばではあるものの、やはり観えてくるもの、実際に変わるもの、共感できるものが確実に増しているように思います。
そして何より、毎回毎回がとても新鮮になります。
