昨日、施術を受けにいらしたのは、ゴルフのプロコーチの方。
さすがコーチの方で、身体への理解も深く、
ご自身の違和感をとても適切に、言葉にされていました。
打ち方を教えてくれ、というけれど…
その方が、ふとこんな話をしてくださいました。
「“この打ち方を教えてくれ”って言われてもさ…。
身体ができてないし、この動きが出てないんだから、
そもそも“できるはずがない”んだよねって、いつも思うんです。」
「でも、身体の使い方やコンディショニングの話をしようとすると、
大抵は嫌な顔をされます。“そういうのいいから…”って。」
──わたしも、同じような場面を何度も経験してきました。
ゴルフは今、世界ではフィジカル競技
「世界のトップを見れば分かるけど、
今のゴルフは“とてつもなくアスリート的”な競技です。
身体の動きが洗練されていて、
明らかに“フィジカル”の質で差がついている部分も大きい。」
「でも、日本ではそういうイメージがまだまだ弱い。
“歳を取ってもできるスポーツ”という良さがある一方で、
身体や動きに対する意識が、あまりにも足りないんです。」
──確かに、どこかで「楽な競技」という認識が
まだ根強く残っているのかもしれません。
大人が変わらなければ、子どもは育たない
「子どもに“身体と向き合え”って言ったところで、
その大人が向き合ってないんだから、そりゃ難しいよね。」
……わたしはそのように感じました。
今の子どもたちは、“そういう大人”を見て育っています。
落ち着く力を失った現代
幼少期──
いえ、小学生以降もずっと、
「見た目が楽しそうなこと」が正解として扱われてきた時代です。
もちろん、楽しく遊ぶことはとても大切です。
けれど、“楽しい”がずっと興奮状態のまま続くような環境では、
感覚は鈍くなり、自分の身体との対話は失われていきます。
「楽しくない」=「つまらない」ではない。
「落ち着いている」=「退屈」でもない。
“静けさ”や“落ち着き”は、心と身体を整えるために欠かせないもの。
それがあってこそ、感覚は研ぎ澄まされ、集中が生まれ、
技術も、判断も、表現も育っていきます。
結果的にそのような状態で動いた方が、より楽しくなるのです。
知ることだけでも希望になる
もし、幼い頃から「落ち着く時間の大切さ」に触れていれば、
“感覚が整ったまま大人になる”人は、もっと増えていたはずです。
でも現実には、
そういう時間を持たずに大人になった人たちが、
今の子どもたちを育てています。
正直に言えば、
「もう大人は変わらない」と、どこかであきらめている部分もあります。
けれど、「変わること」と「知ること」は別物です。
たとえ行動をすぐに変えられなくても、
“知識として知る”ことはできるはず。
そう信じて、わたしは保護者向けの講習会も開催してきました。
──案の定、あまり参加はありませんでした。
でも、それでも構わないと思っています。
たった一人でも「知ってみよう」と思ってくれる大人がいれば、
その人の子どもには、きっと何かが伝わる。
育ちの土台を、丁寧に
「やり方」の前に、「身体の土台を整える」。
「楽しいこと」の前に、「落ち着ける自分を知る」。
結果的にその方が、数倍動けて、楽しくなる。
どんな競技にも、どんな人生にも通じる──
そんな“育ちの土台”を育むのが、Epochのコンディショニングであり、東池袋 樫の木鍼灸治療院の施術です。
これからも丁寧に届けていきたいと感じています。