施術において、
強い刺激を加えたからといって、必ずしも身体が良い方向に変化するとは限りません。
むしろ臨床の現場では、
「軽い刺激の方が変化が出る」
そう感じる場面に何度も出会います。
これは特別な話ではなく、身体の仕組みを考えれば自然なことでもあります。
丁寧な評価がすべての前提になる
当院では、いきなりはりを打ったり、お灸を行ったりすることはありません。
まず行うのは、評価です。
姿勢や呼吸、力の入り方、
関節の使われ方、身体の緊張の分布。
そうした全体像を観察しながら、
いま身体の中で何が起きているのかを整理します。
この評価があるからこそ、
必要以上の刺激を避けることができます。
軽い刺激でも身体が変わる理由
丁寧な評価のもとで、
ごく軽い刺激や、
身体が安心できる関わり方をすると、
自然な変化が起きてきます。
ここで大切なのは、
「強さ」ではなく「適切さ」です。
身体に備わる感受性
人間の身体には、わずかな違いを感じ取る感受性が備わっています。
皮膚の感覚、深部の感覚、
呼吸の変化、筋緊張の揺らぎ。
そうした繊細な情報を、
身体は絶えず受け取っています。
だからこそ、
強い刺激だけが変化を生むわけではありません。
身体が安心できる範囲の刺激の方が、
自然な反応を引き出すことも少なくありません。
構造から整えるという考え方
東池袋 樫の木鍼灸治療院では、
局所だけを見ることはしません。
姿勢、重心、呼吸、
身体全体の構造を踏まえながら、
どこから整えていくべきかを考えます。
その中で、軽い刺激が最も自然な変化を生むと判断すれば、無理に強い刺激を加えることはありません。
身体にとって自然な形で、
構造から整えていくことを大切にしています。
最後に
強い刺激が効くとは限らない。
これは、特別な理論ではなく、
臨床の中で積み重なってきた実感です。
身体は、思っている以上に繊細で、
同時にとても賢いものです。
その感覚を丁寧に引き出しながら、
本来の状態へと整えていく。
そうした施術を、日々大切にしています。
東池袋 樫の木鍼灸治療院