身体がこれほど崩れていたら──
本来できるはずのことも、できなくなってしまいます。
それなのに、指導者や保護者の方々にその
「観点」がなければ、
当然のことながら、選手本人にそれが身につくはずもありません。
「そんなの関係ない」
「そもそも考えたことがなかった」
「どうにかする時間がない」
──そう感じている方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、最近あらためて感じているのは、
“観点すら持てない”のであれば、それはもはや指導者とは呼べないということです。
これまでどれだけ勝ってきたかなど、関係ありません。
もし「どうして良いか分からない」のであれば、
専門家を呼んだり、相談したりすれば良いのです。
でも、「観点がない」という状態は、
そもそもスタートラインに立てていないということになります。
わたし自身の現場経験から、
「最初の崩れの代表」として感じているのは足関節です。
ここが崩れてしまっていると、
力はスムーズに伝わりません。
結果として、選手にとって
「できるプレー」と「できないプレー」の差が大きくなります。
周囲から見れば、
「やる気がない」「チャレンジしていない」「根気がない」
──そのように見えるかもしれません。
たしかに、そうした側面もあるとは思います。
ですが、それだけではありません。
本質的には「できない」のです。
どうして良いか分からず、その場に立ち尽くしているのです。
このように、身体の崩れは、メンタルの崩れにもつながります。
そして、これは逆に言えば──
身体感覚を変えるようなアプローチがなければ、問題は解決しない
ということでもあります。
わたしは、これまでの長い現場経験から、
そのことを強く確信しています。