Diary 樫の木通信

理解が早いことと、身体が変わることは別である

いまは、身体や技術に関する情報をはじめ、
さまざまな知識が簡単に手に入る時代です。

その中で、
「これは良さそうだ」
「分かりやすい」
と感じる方法に出会うことも、決して珍しくありません。

説明を聞いて納得できる。
動画を見て「なるほど」と思える。
こうした体験自体は、とても自然なことだと思います。

分かりやすいことと、身体が変わることは同じではない

ここで一つ、押さえておきたい前提があります。

分かりやすいことと、
身体が変わることは、
同じ現象ではありません。

「理解できた」
「腑に落ちた」
という感覚は、頭の中で起きている出来事です。

その感覚そのものが、
身体の変化を保証してくれるわけではありません。

なぜ「分かりやすさ」は判断を誤らせるのか

情報が多い環境では、人は無意識のうちに、
自分にとって分かりやすいもの
すぐに扱えそうなものを選びやすくなります。

そして、その分かりやすさを、
「自分に合っている」
「有効そうだ」
と置き換えて判断してしまうことがあります。

けれども、
理解しやすいことと、
身体にとって適切かどうかは、
別の問題です。

このズレに気づかないまま進むと、
身体は変わらないまま、
「分かった感覚」だけが積み重なっていきます。

だからこそ次に必要なのは、
方法の正しさを探すのではなく、
身体側で何が起きているかを観察することです。

気づいた人から変わり始める
身体・動き・意識・心・知識
を育てるコンディショニング
Epoch Workshop

-Diary, 樫の木通信

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