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見立てと実践

投稿日:2020-09-17

もうすぐ大会の高校生男子バスケットボール部。

本日練習サポートに伺い、とある選手(以下Mくん)に尋ねました。

「Mくん、腰のほうは大丈夫?」

「あ、もう全然大丈夫です。次の日から全く痛くなくなりました!」

良かったです😊

数日前…先週の土曜日、チームコンディショニングに伺った際に、終わってからMくんが、
「ちょっと、ここ何日間か腰が…」と言ってきました。
実はその前に、
「あれ?こんなに身体曲がってたっけ??」と気がついて、少し不安だったのです。
しかし、あえてこちらからは何も言わず、その日のチームコンディショニングの取り組みで改善できれば…と思っていたのです。
しかし、まだ痛みが残っていたようでした。
特に屈曲させると痛いとのこと。
学校の時間もあって早く帰らなければならないので、以下のように本当に手短かに確認しました。

・まっすぐ座ってもらう
・少し眺める(状態の観察)
・いつもより曲がりを感じていたことを伝達(意識を持ってもらうため)
・左の脚を股関節からゆっくり小さく数回まわしてもらう(まっすぐ座ったまま)
・左の首のつけねあたりをわたしが指で押して呼吸してもらう(押し方の角度で痛みが違います)
・首の力の確認および少し力を入れる(左から右および左前方から右後方に弱さを確認)
・左手で右の側胸部に軽く手を当てながら腰の屈曲確認

こんな流れで行いました。
おそらく2〜3分だと思います。
腰には一切触れていませんが、本人が
「あ!だいぶ楽になりました!」と言ったので、これにて終了しました。

なお、この見立てと実践は、伊勢市御薗治療院 中村秀一先生からの学びによるものです。

そして冒頭の会話の続き。

「そりゃ良かった。当然全部が済まないときもあるし、治療家の先生に診てもらう必要があるともたくさんあるけど…こうやって自分で改善できるのだから、絶対にやる価値はあるよね?」

「本当そうです。ありがとうございました!」

今日の練習を見る限り、かなりハツラツと動いていました。
試合で元気にプレイしてくれることを祈ります。

なおMくんとは、中学時から5年目のつきあいです。
チームの中心選手としてバリバリ活動しています。
コンディショニングにも「きちんと」取り組んできてくれました。
つまり、何が言いたいかといいますと…。
これまでの歩みで自分の身体に気づく力が向上していることから、わたしからのさらなる伝達でも、しっかり受け入れて取り組む素養ができているということです。
そういう選手の場合、このようなことが起きます。

わたしにとって、最後に選手が得をしてくれれば良いというのが最大の目的です。
どんな形や流れであれ、元気に動いて楽しくプレイできるようになってほしいわけです。
それ以外に望むものはありません。

もちろんすべてがうまくはいきません。
絶対に受け入れない、自分たちと向き合わない選手、監督、保護者もたくさんいます。

しかし上記の様子やMくんとのやり取りも事実であり、大きな意味を持っていると思っています。
やはり、自分を認識しようとしている人間は何かを得るのです。

このような輪が少しでも拡がるように、引き続き丁寧に進めてまいります。

-Diary

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