「うわ!ここ固いね〜」
「あー、ここ動かないんじゃダメだね〜」
さらっと、偉そうにこういうことを言うトレーナーや治療家の方たち…たくさんいらっしゃいます。
正直に言って…わたしは、こういうことをさらっと言う人たちを嫌悪しています。
そこが固いとダメなのか?
→それのおかげで速く走れたり、跳べたりしている人がたくさんいますが??
ここが動かないとダメなのか?
→その分、しっかりチカラが出ている人がたくさんいますが??
違った観点や立ち位置で見た時に評価が変わる…ということは、世の中にいくらでもあります。
目の前にいる人の生活、動き、日々どれだけ大変なことをしているのか…それらをすべて分かって言っているのか??と思います。もちろん、そんなわけありません。
人それぞれ、環境それぞれ、生活それぞれ…みんな違うわけです。
自分の経験も、統計として出ている数値も、テキストにのっていること…それらは事実には違いないですが、それでも、ほんのごくごくごく一部なのです。
多くの人がそれを分かっているはずなのに、すぐに忘れてしまう。
そして、冒頭のようなセリフを平気で言ってしまう。
「いいかげん、ほざいてんじゃねえよ!」ということです。
毎日、毎時が新しく、その都度よく観て、聞いて、感じ取って、目の前の人たちと共に探る…コンディショニング・セッションや治療であれば、それ以外の基本的スタンスは無いと思います。
知識も経験も大事です。
しかし、現場・現実・現物を目の前にして、それらを柔軟に活かしていけなければ何の意味もない…ということでもあると考えます。
