例えば、ある動画なり写真なりがあるとします。
それを見て、自分とは違う考え方や見え方をした他人を、揶揄したり罵倒したりしてしまう人がかなり多いと感じます。
特にいまの世の中=ネット社会かつコロナ大騒動の世界では、それが顕著になっているように見えます。
実は不安で怖くて仕方がなく…そのようなネガティヴな深層心理のあらわれだとも思います。
たしかにわたしも「いや〜、それは違うよ〜」と思うことは至るところであります。
しかし、その人にはその人の人生があって、それに基づく経験があって、そこから生み出された考え方や見え方、そして動き方があるわけです。
そのため、それらを絶対的な前提として尊重したうえで、話をしたり、発信したりしていくべきだと考えます。
それに、自分と違う考え方や見え方に触れることは、自分を拡げるためのとても貴重な機会だとも思います。
そのためわたしは、現場で聞くことができる選手たちからの思わぬ感想や意見を、何よりも大切にしています。
「わたしの考えはこうです」
「実際にわたしの目の前で起きた事象はこうでした」
「今後わたしはこういう様にしていきます」
こういうことで良いのではないでしょうか?
かつて「教育とは価値観の押しつけだ」と言われたことがありますが…それは絶対に違うとわたしは思います。
自分の人生です。
その人にはその人の人生です。
選択して決定するのはその人自身です。
それは親子の関係においても同じだと考えます。
自分の恐怖心の裏返し(多くの場合は気づいていないわけですが…)で、脅したり、煽ったり、騒いだり、売りつけたり…もういい加減に止めるべきだと思いますし、自分自身はそうならない様に、できるだけ柔らかく進んでいこうと思います。