リバウンドというプレイを通して、ジャンプについて考えていきました。
高さ
はやさ
タイミング
予測
股関節をうまく使う
全身を連動させる
筋力を上げる
足関節を柔らかく
どれも必要かつ重要です。
それらを大切にトレーニングを進めていくと、跳べるようになってきます。
しかし…。
跳べるようになったけど、全然リバウンドが取れない。
タイミングを合わせたり、予測をすることができないんだよな…。
そんな声もよく耳にします。
例えば、
股関節を折り曲げて伸ばす、ヒップヒンジ。
とても重要な動きです。
その動きを、上半身をしっかり折り曲げて股関節を引き込むこと、としてだけ認識(意識的、無意識的両方)している場合、どうなるでしょうか?
反対に、実はヒップヒンジも違う導入と使い方があるということを認識(意識的、無意識的両方)していると、どのような違いが出るでしょうか?
はやく高く跳ぼう!
股関節使って!
床をすばやく押して!
と声をかけていくだけでできるようになる選手もいます。
そういう選手たちの未来の姿が、代表選手やプロ選手とも言えると思います。
しかし、視点を変えますと…跳ぼうと思っても跳べない、すばやく動こうと思って動けない…そのような場合をよく観察することから見えてくる「解」もあると考えます。
そして、そういった選手をよく観察していきますと…トレーニング自体を見直さなければならない…というところに気がつきます。
筋力、柔軟性、姿勢、イメージ…そういったものを超えたところ…もしくはそれらをすべて合わせたもの=感覚(Sense)を育てる必要があると考えます。
動画は、高校生バスケットボール部コンディショニングの様子です。
彼らとは長いつき合いですので、なにをイメージしていくのか?というところの多くの部分は共有できております。
その上であらためて、
なぜこのように動くのか?
なぜこの使い方をするのか?
ということを確認していきました。
プレイを向上させるために、このようなアプローチの仕方も必要だと考えております。また、多くの選手を見させてもらってきた経験から、「スッと動く、いきなり動く」という感覚の有無は、プレイにかなりの差を生むと感じております。
そして、この感覚を出発点として、ジャンプの高さや必要となる筋力を高めていくべきと思います。
結果的にこの日も、選手たちはいい動きを表現してくれました。
引き続き丁寧に進めてまいります。