Diary

『現場から 2023.05.04』

先日のこと。

「トガシさん、スゲ〜‼️」

帰宅して開口一番言ったそうです。

コンディショニング・セッションが始まる前に、ある男子選手が不調を訴えてきました(入学時から真摯に努力を重ねて自分を向上させてきた選手です。わたしとしても大いに敬意を持っています)。

10日ぐらい前からお尻から脚の外側にかけて痺れみたいなものがあり、股関節をほとんど曲げられないとのことでした。

その場でちょっと見ましたが、わたしの能力ではすぐに改善!とはいかず…。
その後、全体のセッション(上級生はメンテナンス・身体の動きの確認・ベースを整えるトレーニングなどが中心、並行して1年生は上級生と違うトレーニングメニューを1から説明・確認・実践)の合間にも少し見ていきましたが、やはり片手間では変化が出ず…という状況でした。

そして、全体終了後にあらためてじっくり確認。

本人は外側という訴えでしたが、観る・触るということからは、内側に不調を確認しました。
さらに、内臓や頭の中の不調も分かりました。
そこで足指、大腿、骨盤、背部、頭蓋などを調整。
だいぶ改善が見られましたが、動きの変化的にもわたしの感覚的にもあと一押し足りない…と、あらためてチェック。

最終的に閉鎖神経が阻害されていることが分かり、内外の閉鎖筋に対してほどほどの刺激を入れるかたちでアプローチ。これによってだいぶ落ち着きました。

それで冒頭の言葉に繋がった…ということです。
なお、この選手のお父さまが、冒頭のセリフや痛みが無くなった!と本人が喜んでいた様子を教えてくださいました。ありがとうございます。
わたしはすごくもなんともないですが、痛みが無くなったことは、とても良かったと思います。
今回の働きかけも、本人の自己回復力にスイッチが入るキッカケになったと言えるかもしれません。

もっと瞬時に観られないと…思いつつも、果たして最初にいきなり閉鎖神経にアプローチすることで、ここまで痛みが落ち着いたか?という思いもあります。

いずれにしましても、選手の自己回復を後押しできたという結果が、飛躍的に増えていると感じています(その後の選手自身の本心からの言葉や状態、行動から)。

完璧はありませんが、引き続き丁寧に進めてまいります。

-Diary

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