肩甲骨を動かす代表的な筋肉 × 神経 × 経脈
このシリーズでは、肩甲骨の動きを支える代表的な筋肉と、それに関わる神経・経脈との関係性を紹介しています。
構造的な理解とともに、実際の運動や不調との関連も把握しやすくするための内容です。
前鋸筋


前鋸筋 × 長胸神経(C5-C7) × 脾経・胆経
肩甲骨の安定性を作りながらパンチやプッシュの力を引き出す「ボクサー筋」。
肩甲骨が浮いてしまい、プッシュ動作で力が抜けやすくなり、肩が不安定に!
棘上筋


棘上筋 × 肩甲上神経(C5-C6) × 大腸経・小腸経
肩関節の安定を支えつつ、外転や動き出しをスムーズにする「ダイナミックスタビライザー」。
転がりや滑りが悪いと、肩の動きに引っかかりが出てパワーが伝わらない。
棘下筋


棘下筋 × 肩甲上神経(C5-C6) × 小腸経
肩の外旋を支える筋肉=ローテーターコントローラー。
弱いとスイングやスローで肩がブレやすく、ケガのリスクもUP!
菱形筋


菱形筋 × 肩甲背神経(C4-C6) × 膀胱経
肩甲骨を安定させる筋肉=アンカー。
ここが弱いと、肩甲骨が浮いて力が逃げやすくなる。
肩甲挙筋


肩甲挙筋 × 肩甲背神経(C4-C6) × 膀胱経・胆経
肩甲骨を引き上げる筋肉=ポジションキーパー。
硬くなると肩がすくみやすく、動きが悪くなる。
僧帽筋


僧帽筋 × 副神経(CN XI)・頸神経叢(C2-C4)
× 膀胱経・胆経・大腸経・小腸経・三焦経
肩甲骨の動きを調整する筋肉=ムーブメントコーディネーター。
上・中・下で役割が違い、バランスが崩れると肩がスムーズに動かず、パフォーマンスが低下する。
次回予告
次回は肩甲骨と感覚・経絡のつながりのお話へ!
お楽しみに!