肩甲骨のはなし①

肩甲骨のはなし①:肩甲骨はパラボラ・アンテナ!?

肩甲骨は、肩を構成する骨のひとつであり、腕を自由に動かすために非常に重要なパーツです。
でもその働き、意外と知られていません。

そこでわたしは、学生アスリートとはじめとした皆さんが理解しやすいように「パラボラ・アンテナ」という例えを使って、肩甲骨の役割を説明しています。

肩甲骨とアンテナの共通点

肩甲骨の名称がわかる図解(上角・肩甲棘・肩峰など)

パラボラ・アンテナは、情報をキャッチし、正確に方向を定め、スムーズに通信を行うための装置です。
肩甲骨もまさに同じ。腕や肩の動きをキャッチし、それを体幹へと伝える中継地点として働きます。

通信が悪いパラボラ・アンテナでは、動画がカクカクしたり、データが遅れたりしますよね?
肩甲骨の動きが悪い場合も同様に、腕の力が伝わらず、動き全体が遅れたり不正確になったりします。

通信障害のサインとは?

  • 肩が重く感じる
  • シュートが飛ばない
  • 力がうまく伝わらない

そんなときは、肩甲骨の可動域が狭くなっており、アンテナ通信が悪くなっているサインかもしれません。

肩甲骨を動かす「5つの肩関節」

肩甲骨を動かす5つの肩関節の図解(肩甲上腕関節・肩鎖関節など)

  1. 肩関節(肩甲上腕関節):腕を動かす中心的関節
  2. 第二肩関節(烏口突起まわり):巻き肩や猫背と関係
  3. 肩甲胸郭関節:肩甲骨がスムーズに滑るために重要
  4. 肩鎖関節:シュートやスパイク動作に関与
  5. 胸鎖関節:鎖骨が動かないと肩が上がらない

まとめ:肩甲骨の滑らかさはパフォーマンスのカギ

肩甲骨が滑らかに動くことで、力の伝達・反応速度・しなやかさが一気に高まります。
逆に硬くなってしまうと、全体の連携が途切れ、動きがバラバラになりがちです。

まずは、「自分の肩甲骨、ちゃんと動いてるかな?」という問いから始めてみましょう。

次回予告

次回は肩甲骨を動かす筋肉×神経×経脈のお話へ!
お楽しみに!

次回:肩甲骨のはなし②(筋肉×神経×経脈)はこちらから

投稿日:2025-03-29

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