強い言葉を発する人。
迷いなく言い切る人。
なぜか人は、
そういう存在に引っ張られる。
安心したい。
拠り所が欲しい。
確かな答えを持ちたい。
不確実性回避、
所属欲求、
権威バイアス、
認知的省エネ…。
それはきっと、
人間というより、
生物として自然な反応なのだと思う。
そして、この構造は
個人の問題ではない。
人類の歴史が、
それを物語っている。
私たちは何度も、
同じようなエラーを繰り返してきた。
断定に惹かれ、
単純化に安心し、
また揺り戻される。
ただ、ここで別のエラーも生まれる。
多様性を掲げながら、
批判や非難に向かってしまうこと。
それもまた、
表現を変えただけの
同じ構造なのかもしれない。
だからこそ…もし言い切るのであれば、
最初から伝えるべきことがある。
世界は単純ではないこと。
多様であるということ。
これは答えではなく、
ひとつのヒントに過ぎないこと。
そして最後は、
自分で探すしかないということ。
それを、
大きな声で言い切る。
本当に誠実な断定とは、
そういうものなのだと思う。
答えは外にあるようで、
最後はいつも、
自分の中に戻ってくる。
気づいた人から、変わり始める。
