「違和感があった。でも、プレーはできていた」
そんな状態の中に、
“放っておけば大きな怪我になっていたかもしれない”というケースが、実際にありました。
これは、ある指導チームの話です。
こちらのチームには、現地での指導に加えて、
WEBでも継続的に関わらせていただいており、
コンディショニングコーチとして、また、はり師・きゅう師(国家資格)としてサポートを行っています。
ある日、1人の選手について、監督先生からご相談を受けました。
膝の痛みについての内容でした。
色々と触れたりしての確認をお願いし、
さらに写真も送っていただきました。
それらをもとにやり取りする中で、
私は“これは流してはいけないサイン”だと感じました。
東京からすぐに駆けつけられる距離ではないこともあり、
至急、病院で診察を受けることを強くお願いしました。
結果、関節そのものではなかったものの、
複数の筋肉に損傷が見られ、
「このまま続けていたら、もっと重大な怪我につながっていた」という診断を受けたと聞きました。
プレーできていた。
でも、それと「問題がない」は別の話です。
どれだけ才能があっても、
どれだけ努力していても、
身体が壊れてしまえば、すべてが止まってしまいます。
だからこそ、
“まだ大きな怪我ではない”段階で動きを取れたことが、選手の未来を守る判断につながったと感じています。
今回、何よりのファインプレーは……
- 選手自身が、自分のエラーに気づいたこと
- それを、監督に相談できたこと
- さらに、監督がわたしに連絡をくださったこと
にあると思います。
この一連の流れがすべてつながったことで、
選手の未来を守る行動が、現実の判断として形になりました。
感じて、考えて、動く。
その積み重ねが、怪我を未然に防ぐ
ファインプレーを生み出したのだと思います。
こうした流れが生まれる背景には、
選手・指導者・保護者が対話できる環境があり、
その関係性を大切にしようとする現場の姿勢があります。
私は微力ながら、その信頼にお応えできるように、
コンディショニングの伝達とともに、自分自身の在り方も日々アップデートしています。
もし、あなたやあなたのチームの中に、
「少し気になる」「でも様子を見ている」
そんな選手がいたら………
それは、“まだ間に合う”という身体からのメッセージかもしれません。
“あの時、ちゃんと見てもらってよかった”
そう思えるような行動を、どうか今から。
📩 ご相談はいつでも受け付けています。
すべてに応えられるわけではありませんが、
いつでも、一緒に考える姿勢を整えています。