最近、腰の反りすぎが…、呼吸が…といったことなどが、以前より言われるようになっているように感じます。
わたしはコンディショニングコーチの端くれとして、だいぶ以前よりこういった部分こそをメインに探索しながら伝達および指導を行ってきています。
さて、動画(例によってツマラナイものですが…)は、コンディショニングセッションの冒頭で、仙骨について選手たちと確認している様子です。
人によって、仙骨のあたりに触れたときに、盛り上がっていたり(いなかったり)、柔らかかったり(固かったり)、触り心地が良かったり(良くなかったり)…といった感じでだいぶ違いがあります。
その違いは実は、例えば呼吸運動から繋がる体幹部分の活動状態を現してるものにもなるのです(ここの説明は本文では省略します)。
この辺りのことは“動きの根幹”に関わることでもありますので、非常に重要になります。
しかしながら仙骨まわりの状態や感覚について、もとから体感・体験・認識をしている選手はほとんどいません。
そしてそれは、指導者側でも同様だと感じています。
そんなものは大して関係ない…ということで、些末な問題または受け入れがたいものとして捉えられているようです。
そういった現実から、ときどき「この部分がよく分からない。省略して同じような効果を出せないのか?」という、こちらからするとトンチンカンなことを言われることがあります(とは言え、その気持ちも分かります)。
しかし、わたしがこれまで観てきたことからしますと、この部分こそを省略しない方が後々の大きな伸びや改善へのとてつもなく大きな原動力となっています。
加えて動画のような、たかがこんなことなのですが、少しでも時間をとって仙骨まわりにアプローチしたあとは、ほとんどの選手において、身体が軽くなったり、普段より跳べるようになったり、(トレーニング的にも)最後までしっかり追い込めたりするという現象が起きます。
つまり“とても元気”になるのです(解剖学的に考えても、これは当たり前のことだとも思います)。
なお、なにごともそうですが、アプローチの第一歩は“認識すること”になります。
そしてさらに、認識をしやすくするためには見る・聴く・触れるということが大切です。動画はまさにそれの導入部分のものとなっています。
わたしとしては、仙骨へのアプローチを行った後に“とても元気”になることを何度も目にしていますので、やはりコンディショニング的にも治療的にも最重要ポイントの一つと言っても過言ではないと考えております。
今後もアップデートを重ねつつ丁寧に進めてまいります。