保護者の方から、
「この子…とにかく身体が固くて…」
「本当に人の言うこと何も聞かないんです…」
といった言葉や、
監督先生からは、
「すぐに諦めちゃうんだよね…」
「とにかく大事なところで踏ん張れない…」
といった言葉などがよく聞かれます。
わたしが観て感じたものと、そういった言葉も素直に受け止めたうえで、できるだけフラットに選手たちと向き合っていると…
「うまくいかない理由が様々あれど、それらは身体はもちろん、ちょっとした反応などにハッキリと現れている」
「一般的な身体が固い、筋力が足りないというような、表面的な問題ではない」
「メンタル的なものとして捉えられるようなことも、身体やちょっとした動きに問題がある」
ということが感じ取れるのです。
確かにスポーツ的に言えば、
練習が足りない!
もっと力を出して!
まずは目標を持とう!
みんなのためにも!
次の試合では!
上手い人のプレーを見てスキルを磨こう!
タイミングを合わせよう!
しっかり踏ん張って!
話をしっかり聞いて!
よく見て!真似しよう!
失敗を恐れずにチャレンジ!
などといったイメージや声かけが出てきます。
当たり前のことです。
しかし…彼らがそれぞれに抱えている、深くて人には見えにくく、本人すら自覚できていない誘因や要因を目の当たりにすると、
「取り組んでいないのではなく、取り組めない理由があり、正直に言ってとてもそれどころではない状態」
というシグナルが発せられていることを強く感じるのです。
スポーツとしての当たり前のことと並行して、”とてもそれどころではない状態”を少しずつでも改善する…ということがない限り、選手たちは同じような問題にぶつかることを繰り返し、そのうち嫌になってしまう可能性も高くなると考えます。
では、“とてもそれどころではない状態”を招いている要因や誘因を、どのように見つけ、伝達し、改善への道すじを共有していくのか?
その部分こそが、指導者や治療家に求められるのだと思います。
だいぶ長くなってしまったので…それについては別に記すことにいたします。
