授業中、グローブをはめたまま、ぬかるみに足を取られて転倒し、左腕の橈骨と尺骨を2本(キレイに)骨折して、そこから復帰しつつあるバスケットボール選手。
練習を観ていたら、少し気にする素振りをしていたので大丈夫か尋ねたところ「ちょっと痛い…」という回答でした。
ひと段落したところで、少しだけコートから外れてもらって、状態を観ることにしました。
そうしたところ、
◎左前腕前面に全体的にむくみ
◎小指球中位から近位にかけて脱力してペコペコ
などが観られ、そこから辿っていくと胸・鎖骨・首周りなどにも不具合が見られました。
そこでまずは肩甲骨を小さく動かして、うまく動かない方向などを本人に伝えて認識を持ってもらいつつ調整。
そこから首周りを、首そのものを意識する部分と、頭蓋骨を意識する部分とでそれぞれ調整。
本人は、何をされているのかまったく分からずに不思議そうな顔をしていましたが…むくみが大幅に消失。
それから特に小指を意識してもらいながら、ゆっくり握る、同じようにして丸めたタオルをゆっくり握る…ということを何回か行ってもらいました。
そうしたところ小指球のペコペコが減り、弾力が出てきました。
ほんの少しの時間しか無かったのでこれで終了したのですが…肩から指先までの動きも変化したため、本人は「あれーーー?」と思わず笑ってしまっていました。
結局、前腕はほとんど触っていないので、本人は余計に不思議だったのかもしれません。
怪我をしてドーンと落ち込んでしまっていた感がありましたが…ここまで蒔いてきた気づきの種が、ようやくちょっと芽を出した…という部分もあるかもしれません。
できればそうなってほしくはないですが…怪我をすることで自分と向き合えるようになるという部分は、やはり否定できないものです。
そして、身体や動きが変わったことを実感できると、その後の取り組みや話の通りも変わってきます(当たり前ですが…)。
おそらくここから回復の曲線がグッと上向いてくるのではないか?と思います。
せっかく取り組んでいるスポーツです。
ぜひ楽しんでほしいと願っています。
