Diary

ひとつずつ

投稿日:2022-04-02

女性(40代後半)の方のコンディショニング。

臼蓋形成不全で両方の股関節をオペされています。

前回いらっしゃった時に、直近でオペをした左側をかなり辛そうにされていました。
この時のセッションで当たりをつけることができて、ご本人曰くだいぶ歩きやすくなり、元気にお帰りになりました。
ただ、左足を着地するときに骨盤が右にズレるような動き(以下、ヒョコヒョコ歩き)が見られていたので、心配しておりました。
なお、動画サイトなどで見たストレッチなどを、ご自身で行っていたことも一つの要因としてありそうでした。
そのため、伝達不足を反省しました。

そのような前提での、今回のセッション。

いらっしゃった時の最初の歩様を素直に観たところ、まだヒョコヒョコ歩きがありました。

念のため、右手で杖もついておられます。
また、年度末で仕事が忙しかったことも合わせ、右腕や肩も辛いとのことでした。

その辺りを踏まえつつ観察に入り、脈などの確認も合わせた判断の結果、足(指先やカカトまわり)から調整を進めていくことにしました。

ほんの少しの刺激などで、
「あ、もう軽くなってきてる…」という言葉がありました。
当然わたしとしても、動きが出てきたことが分かっています。

そんな感じで、都度身体に尋ねながら脚、手指、腕、骨盤、脊柱などなど…全身の調整を行いました。

ひと段落し、ご本人に立ったり歩いたりしてもらって確認いただいたところ…

「おー、おー、おおおおー!全然違う!」

「もうね、身体が軽い、浮いてるみたい!」

少し興奮気味でお答えいただきました。

ヒョコヒョコ歩きもほぼ無くなりました。

ご本人曰くですが、身体が軽すぎて浮いているみたいなのは…ちょっとやり過ぎたのか…とも感じました。
しかし、ヒョコヒョコ歩きがだいぶ軽減した点は良かったのではないか?と考えます。

まだまだ…判断をはじめ時間がかかっていることを自覚及び自省しつつ、ひとつずつ目の前のことと丁寧に素直に向き合っていく…とあらためて思いました。

-Diary

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

その瞬間と状態を深く共有する

昨日は、指導時間の合間を少し使って選手の調整と修正を行いました。 先日の公式戦が終わってから、股関節が痛くなり脚が上がらないというのが本人の主訴です。 立ち姿、座り姿を観ます。 それから足、股関節、腰 …

2018.11.29

三島でした。 今日も頑張りました。選手が。 昨日のAwarenessを反映できたと感じます。 それにしても、毎回成長を見せてくれます。頭が下がる思いです。さらなる責任も感じます。 そんなわけで、選手の …

保護中: 2017.03.24〜25

この投稿はパスワードで保護されているため抜粋文はありません。

気持ちよさそうに走れる

陸上チームコンディショニング・セッション。 短時間のため、パパッと進めました。 とは言え、意識と身体へのアプローチは、でき得る限り丁寧に実施します。 まずは足の指やカカトを中心に実施。 きちんと行うと …

常になにがスタートなのか?

初めて見るもの、触るもの、動かすもの…この年齢でもそのような体験をすることができています。 非常にありがたいことです。 日々、どうすれば進化するかを考え、あれこれとチャレンジしています。 姿勢をどうつ …