そもそも人はノウハウを欲しています。
ビジネス現場では、”専門技術などの知識を財産として蓄積して共有を図る”ということが業務の根幹の一つになります。
そういったノウハウや全体の流れをまとめたものがマニュアルで、そのマニュアルに従って、各人が日々の業務に勤しむ…わけです。
心や身体そして動きなど、人間そのものをしっかり観ることを求められるような現場においても、マニュアルがとても必要とされています。
知識=財産であることは間違いありません。
しかし、人はそれぞれ本当に違います。
当然、観る側も観られる側も違うのです。
観る人が違えば、観えるものも違う…のは当たり前なのです。
つまり、マニュアルを好きな人も、マニュアルを好まない人も存在して当たり前です。
ただ…人を観る現場でマニュアルに重きを置いてしまっては、人を観るのではなく、もはやマニュアルを見ているだけ…という状態に陥ることになってしまうのではないでしょうか??
これでは本末転倒でしょうし、観る側も観られる側も本質的な発展はほとんど無いであろうと考えます。
だからわたしはノウハウを売りたくありません。
教えを受けるのと、教えに縛られるのは全く違うからです。
でも…そうは言っても人はマニュアルに沿うが”楽”なのです。
同じ字だけど…“楽”ばかりしても、”楽しく”ねえじゃん!とわたしは思います。
おそらく…社会の進展や発展とともに、考えること、判断すること、行動することに疲れてしまったのでしょう。
「人類はDNAレベルにおいて、自由であることや、自分で考えて行動することに疲れ、マニュアルに従って管理されたくなってきた」とすら考えます。
もしかしたら、それが人類の進化なのかもしれません(わたしには悲しい進化に見えますが…)。
いまの世の中の流れは、こういったことなども強く反映しているのかな??と思います。