最近は、選手を含むクライアントさまに対して、まずはできるだけそのままの状態で、本人が持っている動きなどが軽やかに感じられるように…と考えています(ちょっと分かりにくい表現ですが…)。
その根底にあるのが、姿勢などを通してその時の自分自身を素直に観察し受け止める…ということになります。
自分自身で観察と受け止めをすることができると、身体が反応し、軽やかになったり、動きやすくなったりするのです。
この動きができないから良くない
ここの筋肉が動いてないから良くない
↓
それらを変えて、高めるために鍛える
いわゆるトレーニングというのは、こういうものだと世の中では認識されていると思いますが、これらは自分自身の観察および受け止めの、かなり先にあるのではないか?と考えます。
従って、その辺りをしっかり認識していない指導や伝達は、ひたすら“無理を強いる”ことにほかならないのではないかと思います。
無理矢理に痛いことをさせる
無理矢理に動かさせる
無理矢理にできないことをさせる
そもそもコンディショニングなどと言っておきながら、そんなことをし続けて調子が良くなるわけないのです。
これでは、完全に指導側・伝達側のエゴでしょう。
ここまで書いたことは、わたし自身を振り返り(素直に観察し)、上記のようなことを行ってきたという側面があるからこその話でもあります。
そして、それはやはり違うのではないか?と考えるようになったということです。
自己否定とも言えます。
なお、自己否定と書くとネガティヴに見えますが…自分としては、大きく世界が拡がって楽しい感じを持っているのは確かです。
いずれにしても指導や伝達は”矛盾”から逃れられません。
わたしとしては、“無理矢理ではなくしっかり取り組む”という矛盾とともに、面白く進んでいきたいと考えています。
