仰向けで、腕を床から垂直方向に上げてもらいます(いわゆる”前へならえ”の状態)。
そうすると、それだけで肩甲骨が床から浮いてしまう人がたくさんいます(それを伝えることで修正できる人と、それでもできない人がいます)。
加えて、指が曲がったままの人もかなり多いので、指を伸ばしてもらうようにすると、さらに肩甲骨が床から浮いてくるのです。
本人にその状態を認識してもらってから、再度指を伸ばしてもらおうとするのですが、やはり肩甲骨が床から浮いてきます。
健康に見える高校生のスポーツ選手が、ただ指を伸ばすことができないのです‼️
(それも過度にではなく、指の各関節面をとりあえず平らにする程度です。)
これは何を示しているのか??
例えば、普段の姿勢や首・胸・肩・指の動きにエラーが出ていると考えます。
そしてそれらは、いわゆる無意識状態でのエラーです。
そのようなエラーを抱えたまま、根本的な解決策を講じずになにかを続けてしまえば…取り組めば取り組むほどおかしくなり、実はむしろどんどん下手になっている…ということに繋がりかねません。
なお、ここで勘違いしてはいけないのは…エラーがあるから悪いのでもなく、またそのエラーを見つけたから偉いわけでもないということです(もちろん、表面上からだとなかなか見えないのは確かです)。
あえて言うならば…気づきを得る場面やタイミングはあちこちにあるので、それを逃し続けるのは少々もったいないよな〜…と感じます。
いずれにしても、この現象を現場で多くの選手たちと同時に共有できたことは良かったと思います。
選手たちが、自分で考えるきっかけの一つになったのではないか?と考える次第です。
※写真は、わたしがデモをしている動画の切り抜きです。
