先日アップした股関節の3Sムーヴメントの動画は、実は大会前日の練習時に行ったものでした。
この日は体育館が使えない時間が事前に1時間半ほど有り、その時間を使いました。
これだけではなく、パートナー・ストレッチ、フットワーク、ジャンプや一歩目の感覚づくりも行っています。
結果、次の日の試合は快勝だったとのことです。
もちろん、公式戦前日のコンディショニングがいい影響を与えたなどと言うつもりは一切ありません。
ただ、その後の練習での動きが良いように(わたしとしては)感じていたところ、先生やコーチの方々から、
「昨日がとても酷くてどうしようか…と思っていたのですが、今日は見違えるようです。これほど変わるとは…来てもらえて助かりました!」という声をいただけたことは、良かったと思いました。
何を狙って、イメージして、このようなことを実施したのか?
公式戦前日ですので、動けること、跳べること、キレと力を出せること…などを、まずは念頭に置きました。
そして、なんといっても「元気」を、選手自らが発揮して試合に向かえるようにする…というのが最大の目的になります。
勝ち負けの部分にまでは絡めませんが、そこに大きく関わる、選手の動き、身体および精神状態…こういったところの改善や向上までを含めたものが「コンディショニング」であると、わたしは考えています。
そのため、そこまでイメージした上での、
「上がってないけど、上げている」なのです。
そういったことから、ただ動画のようなことの形だけをなぞっても、上手く変化が出ないことはあると思います。
なお、それをそれぞれ事情が違うという前提のもと、個別ではなく全体に向けて行うのがミソです。
何を行うにしても、その時の伝達者側がどのような目的設定でそれを行うのか?
やはり、この辺りがかなり重要だと思います。
さらにその目的設定には流れがあります。
その流れには、その時その日の流れや、セッションの積み重ねに基づく何ヶ月間かの流れがあります。
ちなみに、流れのことをFlow(フロー)といいます。上記のようなことをイメージして、全身へのエクササイズを「フロー・エクササイズ」と名づけ、選手たちに伝達及び取り組みを行っています。
指導に行かせてもらっている選手たちの多くが、だいぶ流れを掴み、認識を深めてきているように感じています。
引き続き丁寧に進めていきます。
