本日は、WEBコンディショニングが終わった後のおまけとして、そのチームのある選手との個人セッションを行いました。
その選手は本日の開始前に、右足首の外側が痛くなったと報告してくれました。先日病院(整形外科?)に行ったら、腓骨筋腱を痛めていると言われたとのことでした。
頑張って外を走ったりしていたら痛くなってしまったそうです。
体重をかけたり、歩いたりすると痛みがあると言うことで、
「今日はできることをやります!」ということでした。
(多くの選手は痛いので…とか、病院行ってきます…ということであっさりコンディショニングを休みますが…この時点で、ひと味違う選手であることが分かります。ちゃんと取り組めば痛みも含めて身体が改善するということを、彼は理解しているのです。)
全体での講習終了後、
「で、どんな感じ〜?」というところからスタートし、右の足首の外側を画面に写し、軽く動かしてもらいました。
そこから、画面の向こうの彼を触ってるつもりで不具合をたどっていきました。
腓骨骨頭、膝、大腿四頭筋の中間(最初は外側の方だと思いましたが違いました)、股関節、お腹の右側奥、肋骨右側、右胸、右鎖骨の真ん中辺り、右胸鎖乳突筋、右乳様突起のところまで不具合があることを確認しました(実際には本人に触ってもらいながら移動させています)。
そこで、右乳様突起を含めた右後頭部下側のあたりに、触れるか触れないかの感じで手を置いてもらった状態で、体重をかけたり、歩いたりしてもらいました。
彼の感想は
「ああ〜痛みが和らぎます!」というものでした。
ここまでのやり取りで、腓骨筋腱の辺りに痛みを発生させた一つの原因は、頭や首からの不具合であろうということを、お互いに認識することができました。
さらに立ち姿を見せてもらってズレを確認。
その修正の動き(=3Sムーヴメント)を、腓骨筋腱を意識しながら実施していくということを共有してセッションを終えました。
実は彼は、以前の実地での講習後に、数日前からの腰の痛みを訴えてきた際、痛みの繋がりやその後に実施することを、下校時刻が迫るなか短い時間で共有したことがあります。
その結果として、
「次の日から痛みが無くなりました!」と後日に報告してくれたということもありました。
先日、画面の向こうの選手を触りにいくというブログをアップましたが、今回もまさにその感じでした。
このような流れ、見立てをご教授くださったのは、何度も書いておりますが、伊勢市御薗治療院の中村秀一先生です。
わたしのセッションは治療ではありませんし、知識・経験などすべてが中村先生の毛の先ほどにも及びませんが、自ら欲して何度も足を運んで学びに行き、実際に治療も受けてきたことで、(少々大袈裟ですが)細胞レベルから変化してきたことは実感しています。
さらに、わたしのセッションではまだまだ足りないことも重々承知しつつも、不具合を伝えてきた選手たちに対して、確認・結論・変化・すべきことなどを少しずつ共有できているとも感じます。
本当に果てしない世界です。
雲を掴みにいくようなもので、わたしの凡庸な頭では到底理解できません。
それでもなんとか「感覚で理解していく、掴もうとする」ということを引き続き継続し、現場の選手たちの後押しを少しでも行っていければと思います。
そして、今回の選手が伝えてきてくれたことは、こういう世の中におけるストレスや体力や気力の低下などで、これから多くの選手たちに起こりうることだと受け止めました。
自分自身、さらに引き締めて選手たちと向き合ってまいります。


