Diary

当たり前のことこそを丁寧に重ねていけるように

投稿日:2020-11-17

「今日のコンディショニングはただの1回だけど、わたしにとっても、みんなにとっても、”いま”ということにおいては、人生最後の1回でした。
わかりますか?
それは明日も同じです。
例えば明日打つシュート、1回のオフェンス、その時はただの1本で、1回です。
落ちたらまた次に打てば良いし、失敗したら再チャレンジすれば良い。
しかし、その1本や1回は、本当の意味では絶対にやり直しができない。
つまり、いまから打つシュートやオフェンスは、人生最後の1本であり、1回ということです。
そのシュートは入らないかもしれない。オフェンスは失敗するかもしれない。
しかし、それが人生最後の1本や1回であるならば、次に繋がる1本と1回にした方が良いのではないでしょうか?
なぜならば、そのシュートやオフェンスは一度きりでも、その後もみんなの人生は続くからです。
そう考えてみると、次に繋げるためには、やはり丁寧に取り組んだり、工夫して取り組んだりすることが必要だと思われるのです。
そして、その丁寧さや工夫のためには、自分がどうだったのか?何が良くて、何が良くなかったのか?それをあるがままに受け取って行動する…つまり自己認識がとても大事であると分かるのです。
ぜひ、明日からの1本や1回を大事に、そして元気に取り組んでいってもらいたいと願っています。」

上記は、今日のコンディショニングの最後に伝えたことです。

ほとんどの選手が「あっ!言われてみれば、そうか…」という顔をしながら聞いてくれました。

コロナによる自粛期間が明け、だいたいここまで約半年。
練習を重ね、練習試合をおこない、大会も行われ…となんとなく通常の流れになっていると思います。

とても嬉しいことだと感じます。

しかし、そうなったらなったで、選手たちは日々現実を突きつけられる状況に直面していきます。

試合に対するチームとしての勝ち負け。
また、個人として、人によっては試合に出ることもできないという現実です。

自粛明け当初は、例えば学校に行けること、チームで集まれたこと、プレイできることをただ喜んでいた人がほとんどであったと思うのですが…半年経って目の前の選手たちを見たときに、それが段々と違ってきていることが分かります。

発奮材料にして前に進もうとする人と、私は無理だ…と目を逸らしたり諦める人との違いがかなりハッキリしていることも感じます。

これだけ想定外のことが続いてしまったら、ある意味仕方がない…とも思います。

しかし、こんな時だからこそ少しでもヒントになることを…と願いながら、伝えてみようと考えました。

実は今日伝えたことは、昔からたまに選手たちに話していたことでもあります。
ただ最近は…このような状況でこんなことを言っても仕方ない…と感じ、なるべく言わないようにしていました。
ところがここにきて、選手たちの様々な表情や行動を見たときに、あらためてしっかり話そうという気持ちになりました。
また、内容としてはごく当たり前のことでしかありませんが、当たり前のことこそを丁寧に重ねていけるように…と以前より強く思います。

何かのきっかけになるべく…引き続き自身のアップデートとともに、丁寧に取り組んでまいります。

※自粛期間の必要性の有無、また昨今のくだらない情報などはさて置いて、現場・現実・現物としての話として書いた次第です。

-Diary

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

認めることで話が進む。コミュニケーションも広がる。

「認めることで話が進みます。コミュニケーションも広がります!」 冒頭にそんな話をしました。 そこから進めているなかで、腕の抜力(相手の腕を胸ぐらいの高さまで持ち上げてから、パッと手を離す)の確認も行い …

気持ちよさそうに走れる

陸上チームコンディショニング・セッション。 短時間のため、パパッと進めました。 とは言え、意識と身体へのアプローチは、でき得る限り丁寧に実施します。 まずは足の指やカカトを中心に実施。 きちんと行うと …

体感する

指導チームの公式戦サポートでした。 チームにとってのトラブルがさらに継続し、選手たちのメンタルが不安定な中でのぞむこととなりました。 そこで、心身の縛りを少しでも解いて、コートに送り出そうと心がけまし …

眉間に皺を寄せて、肩に力を入れて、歯を食いしばって?

チーム・コンディショニング・セッション。 1歩目をすばやくリラックスして…そんな動きのヒントを掴むために、軽い力、柔らかい手を感じるところから進めていきました。 あちこちの選手たちを見ていてはっきりと …

横隔膜へのアプローチ

先日のバスケットボール部コンディショニングから。横隔膜を動かそうということでアプローチしています。 あまりにもマニアックなところなため、これもまた賛否両論、または??を持たれる人が多いと思います(動画 …