Diary

本人が認識していることとの違い

コンディショニングでは、
「まっすぐ座ってゆっくり呼吸する」
という動きを、毎回行っています。

そこには、

・身体的なケア
・意識を高める(内観する)
・止まる動きを身につける
・使えていないところの強化…等々

ただ座っているように見えて、色々な目的や狙いがあります。

その過程において、骨盤、頭、足の向きや位置などを選手同士でチェックもしていきます。

さて、写真は中学1年生同士でチェックしてもらったときのものです。

本人は「わたしは(足と脚が)まっすぐだと思っています」という状態です。
チェックしていたパートナーは、よく分からずに…おそらく何も認識できていないに近い状態です。

毎回ではないですが、この時は写真を撮って本人に見てもらいました。

「あれ…?こんなに曲がってるの??」

パートナーの選手にも、
「(見ている場所を変えてもらって)ほら、ここから足を見てごらん。まっすぐではないでしょ?」
「あ、本当だ…」

そして、このやりとりにたくさんのテーマが隠れています。

指導者として、大人として、どう思うか?

選手は何を学ぶことができるか?

もちろん、
なにをどうするのか?
どこを見てチェックするのか?
など、丁寧に説明をしております。
それでもなかなか伝わりません。そこの部分はわたしのさらなる工夫を要するところでもあります。

なお、写真より実物はもっと曲がっているように見えました。
おそらくカメラというのは必ずしも事実を映さないとも思います。

目の前にいる、ご縁のあった選手たちの生涯に少しでも役立つ時間にするために…。

何を見るのか?
何を感じるのか?
何を伝えるのか?

大きくそして重要なことだと思います。

-Diary

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

身体は繋がっている。 チームであれば人が繋がっている。

スポーツのチームについていると、「この前のゲームでは選手Aが良くて、Bがダメ。どっちかが良いと、どっちかが良くない。両方ダメな時もある。なんであいつらは両方一緒に良くならないのかな〜?」というようなこ …

沼津(2018.12.14)

沼津でした。 脚がシャカシャカ動く感じが出てきました。チームがどんどん進んでいっているのがわかります。 周りからは、またやること変えた…的に言われるそうです。それに対して、「別に変えようとしてるわけじ …

認めることで話が進む。コミュニケーションも広がる。

「認めることで話が進みます。コミュニケーションも広がります!」 冒頭にそんな話をしました。 そこから進めているなかで、腕の抜力(相手の腕を胸ぐらいの高さまで持ち上げてから、パッと手を離す)の確認も行い …

まっすぐ座ることがトレーニングになるとは?

昨日(2020.05.15)は、高校新入生男子バスケットボール部のWEBコンディショニングでした。 まず 「感覚=身体・動き・意識」 そして、それらを 「認識し、記憶する」 ところまでいくと一流と呼べ …

歩きのリズム…これを認識することで、パッと動き方が変わる場合もあります。

先日のWEBコンディショニングからの動画です。 だいぶ以前から伝えていることですし、内容的にご存知の方も多い、当たり前のことなのですが…初めて聞く選手やまだ話が繋がってきていない選手などもいるので、あ …