昨日の試合(中学生女子バスケットボール)をよく見ていると分かるのですが、競技歴が浅く(中学以前は競技未経験)、ほとんどゲーム出場経験のない選手(以下未経験者といいます)が、毎年県の上位に入るチームの選手を相手に、何度もドライブで簡単に抜いてしまうわけです。
もちろん、その後に1発ですんなりとシュートを決めきってくるところまではいけませんでしたが、スッとドライブで相手を抜いてしまう(抜けてしまう)…というのは大きな事実としてそこに存在していました。
そのほかにも、やはり未経験者がルーズボールにすばやく飛びついて、何度もマイボールにしているのです。
ちなみに未経験者の選手たちは、いわゆる運動能力に長けているというわけではありません。
このような、各局面での小さな結果を積み重ねたことも、最終的なこの試合の勝利という結果への要素として、決して小さくなかったと思います。
そしてこういう場面は、いままでの指導経験のなかで数多く目にしていることでもあります。
では、なぜスッと抜けたり、ボールにすばやく飛びつけるのか?
→それは、1歩目のシャープさとクイックさが相手を上回っていた部分が多分にあったと言えると思います。
相手との違いは?
→まず監督に、プレイのなかでのシャープさやクイックさについてのイメージがあること。
そしてその下で、それらが高まるように感覚(身体、動き、意識)を育てることを進めてきた部分も大きいと感じます。
そこが違いと考えるのはなぜ?
→上述の通り、相手のチームは毎年県の上位に入ってくるチームですから、当然ながらきちんと練習をしてきているわけです。また、そこにはあちこちから選手も集まってきているので、そのチームに入るまでの経験も積み上がっています。
そうなると、未経験者としては上回れる部分などほとんど無いはずのところで、なぜ違いが出たのか?異なる部分はなんだったのか?という疑問に対し、感覚(身体、動き、意識)を育てることを進めてきた部分が違うと考えられるからです。
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どこに力を入れるのか?
どこから動くのか?
それだけで済む話ではありませんが、ここの感覚の有り無しはやはり大きな違いを生みますので、根幹として重要だと考えています。
実際にプレイが変わり、結果も変わります。
引き続き、3S(slow、small、smooth)ムーブメントの概念を根底に置き、コツコツ丁寧に感覚を育てていこうと思います。
