Diary

二重人格?

あくまで自分の考えですが、
よく選手たち(学生)に
「相手によって、自分の態度を変えるべきではない」
ということを伝えています。
同時に自分自身にも言っています。
もちろん、完璧にはできませんが…。

年齢、性別、社会的地位、性格、容姿などによって、人は無意識に相手を判断していると思います。
その無意識の判断によって、これまた無意識に態度を変え、それが言動に現れていると考えます。

ここまでは少し前までの話で、現代ではここにネットなどの環境での態度も加わります。

ネットで大いに罵詈雑言のような発信をしていて、この人はどんな人なんだろう?と思いつつ実際に会ってみたり、見てみたりすると…あれ?全然違う…二重人格なの??と思うこともしばしばです。その逆も然りです。

これは、相手によってということではなく、環境によって態度が変わる(を変える)ということなのだろうと、すごく興味深く感じています。
なお、この環境というのは、匿名性というのがまずは大きいのでしょうが、顔も名前も出しながらもネットと実際がかなり違う人や、意図的に変えている人(例えば、目立つためや金儲けをするために、いわゆる炎上をさせる)もたくさんいると思います。

ただ、あえてネットと実際と書いていますが…ネットも実際です。人が作って、人が発信しているわけですから。
つまりネットで態度が変わる(を変える)というのは、環境を隠れ蓑にしながら相手によって態度を変えていると言えるのではないかと思っています。

したがって、わたしとしては冒頭に一言加えて
「相手や環境によって、自分の態度を変えるべきではない」
と考えます。

しかし、これもまた前述した通り、どうしても年齢、性別、社会的地位、性格、容姿などを無意識に判断して態度を変えるのが人でもあります。

どうしたら相手や環境によって態度を変えないでいられるのか??

やはり文章であっても話すことであっても、常に敬意を持って人と接する、そのように意識して行動することしかないと思います。

人にはそれぞれ考えがあり、主張があります。
生理的と言えるかのような好き嫌いもあります。
それはそうです。生まれも育ちも骨格も違うのです。
そういった違いを、少しでも受け入れようとしながら敬意を持って接する(接していこうとする)ということです。

ただし、これはなかなかできることではありません。
「なんでこんな無礼なことを言うのか?」
「この人、なんでこんなめちゃくちゃなこと言ってるんだ?」
「どうしたらこんな失礼な依頼ができるのか?」
といったような感情になることも多々あります。
最近もそういったことがありました。
ただ、これらは自分の受け取り方であり、その相手方はそうは思ってはいない場合が多いのです。

つまり、どんなときでも常に人に敬意をもって接し態度を変えないためには、自分に湧き上がる感情(喜怒哀楽)や、それによって変化する身体と向き合うことが大切なのだと考えます。
場合によっては適度な距離を持つことも必要でしょう。

環境や相手によって態度を変えるのか?

自分自身と向き合い自分自身を変えるのか?

そんなに簡単にはいきませんし、きれいごとでもありますが…わたしとしては後者でありたいと思っています。
ここに書いたことが、それこそ絵に描いた餅にならないよう、これからも引き続き精進してまいります。

-Diary

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

膝の痛み

中学生バスケットボール選手。パーソナルコンディショニング。 非常に馬力があり、得点力の高い選手です。ただ、右膝の痛みを筆頭に、あちこちに不具合があって辛いとのこと。 立ち姿などを見ると、かなりあちこち …

分かりやすいもの

アプローチしてパッと変わるもの、分かりやすいもの…。 選手たちの反応はすごく良いように感じます。 しかし、そこで選手たちに、 「いま行ったものは非常に分かりやすいと思います。良いとも思います。しかし、 …

樫の木通信_高校生バスケットボール選手

【樫の木通信_高校生バスケットボール選手】 先日、某近隣県のベスト4のチームに所属している高校生バスケットボール選手(女性)が、はるばるこちらへ来院されました。 早速観させてもらったところ…両方の足裏 …

感覚的な世界の外側

先日、理学療法士の方が骨盤底筋についての情報を、テレビ番組にて解説しておりました。 骨盤底筋を動かすことが必要 ぽっこりお腹の改善や尿漏れ対策に繋がる 腹筋に力を入れると骨盤底筋はうまく動かない かな …

眉間に皺を寄せて、肩に力を入れて、歯を食いしばって?

チーム・コンディショニング・セッション。 1歩目をすばやくリラックスして…そんな動きのヒントを掴むために、軽い力、柔らかい手を感じるところから進めていきました。 あちこちの選手たちを見ていてはっきりと …