Diary

たかが足、されど足

あおむけで
膝を曲げて
足を揃えて
足と膝の幅をこぶし1個分にして
足の裏(拇趾球、小趾球、かかと)を均等に床につけて 
床を真下に押せるように準備する
骨盤を…うんぬんかんぬん…

世の中のインストラクターさんが、さらっとそれを言います。
わたしも言います。毎回言います。

しかし、現実は写真の通りです。
右の拇趾周りが床から浮いています。
右の足がずれています。

本人は、左右揃えて、均等に足裏を着けているつもりです。

そこで、写真を撮って確認してもらいます。

「あ、ほんとだ…できてない…。」

わたしもあちこちの方に観ていただきます。
散々修正されます。
そこで、自分の感覚と、外から見た状態の違いを確認し、受け入れて認識します。
ある種、そのために勉強会や治療に足を運ばせていただいているといっても過言ではありません。

なんだそんなこと…と思われるかもしれませんが、そんな簡単にはできないのです。
自分自身がそれを強く実感していますので、選手側の心理も理解できます(そのつもりです)。

そして、多くの選手が、こういった崩れを抱えたままプレーしているのです。

「おい!ちゃんと走れよ!」
「なんでそこ取らないんだよ!」
「しっかり守れ!」
そう言います。必要です。それがコーチでもあります。

しかし、イスにふんぞり返って放つその言葉の背景で、
「もしかしたら、うまくできない原因を抱えているのかも…」
という思いを少しでも持ってほしいと思います。

チーム指導者の皆さん。

チームの選手の足、
マジマジと見たことがありますか??

戦術、戦略、技術以上に(知識だけでなく実感を伴って)学ぶべきことがたくさんあると思います。

-Diary

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